イトーピア住吉について考える

港区のお台場、港区港南(品川駅の海側)、江東区の豊洲……。町会長で佃住吉講の講元である藤間陽一郎氏を中心に、佃の町会が開発事業者、行政に働きかけて、古い島と高層住宅の間に奥行き五〇メートルほどの空地をとらせ、そこに中央区の公園が実現した。設備なんか最低でいいんですから」私はすかさず詰め寄った。イトーピア住吉の見学に行こうとおもったが、実際にはなかなか実行できない。八月初めの祭が近くなるとヽ町内には「住吉大明神」と染め抜かれた一五彫(約二七メートル)もの噺が各所に立てられ、佃囃子の笛の音も賑やかに祭の到来を知らせる。駅からほどちかいイトーピア住吉は便利である。時計を見ると夜の9時を過ぎている。目新しい便利グッズは、ツボにはまると日常の暮らしを快適にしてくれる。