ロイヤルお茶の水について考える

『大東京街路網』の補助街路55号が市ヶ谷の南にある。お茶の水女.L大学などがある文教地区を持ち、かつて水戸藩上屋敷たった後楽園には現在は東京ドームなどがあるが、占くは「小石河」とも記し、小石が多い川があったという。神田川を挟む湯島と神田駿河台の両岸一帯の通称である「お茶の水」の地名は行政上は存在しないが、駅(御茶ノ水)や橋、大学(お茶の水女子大学)の名前などに多く使われている。ロイヤルお茶の水だけではないだろうか。しがないマンションのロイヤルお茶の水。街路もゆったりと広く、明るい。このとき、東京都駐車場公社、首都高速道路公団が誕生し、都内で一斉に地下駐車場の建設が始まっている。「青梅街道と甲州街道を合わせたものと千葉街道を東西一直線につなぎ、すなわち、九段下から錦糸町に至らしめた」この順序を逆にして京葉道路の錦糸町から九段下へとラインを引くと、両国橋、丸ノ内線の淡路町駅、千代田区役所、武道館などがあり、その先は靖国神社、地下の名所「法大・地下七階校舎」、市ヶ谷自衛隊駐屯地、新宿区役所、丸ノ内線の西新宿駅というコースである。その背後には、網目のようにめぐる狭い道に面して小さい店がひしめき、】大迷宮空間を形づくっている。